私は、かれこれ20年近くになると思いますが、児童虐待防止の講演会を日本全国で実施しています。主に保育所や幼稚園の保護者向けの講演であったり、小学校のPTAの行事として、また、全国の民生委員並びに教育委員会のご依頼で学校の先生方など現場の第一線で児童に接する立場の方に、保護者の一人として虐待に陥りやすい家庭の実態についてお話しております。
実際に起きた虐待の実態を皆様に聞いて頂くことで、その事件が決してニュースの中の出来事ではなく、家庭という外から決して見えない家の中において、全く同じことが日常生活の子育てとして行われているということを理解して頂いています。
虐待の定義や虐待件数ばかりが取り上げられている中で、いかにして虐待を減らしていくか、またそこに繋がる子育てのあり方を参加者の皆様とともに考えます。この講演を聞いて頂く前と後では明らかに参加した方の虐待に対する考え方が変わります。
児童相談所や虐待防止の各団体に寄せられる相談の件数は年々増加していますが、社会全体の虐待に関する意識は全く変わっていません。その事実こそが虐待を防止する上で 最も障害になっています。
これ以上罪のない子どもたちが子育てや育児という名のもとに、犠牲にならないように祈るばかりです。
私が日本全国でお話しすることで子どもを取り巻く環境そのものが変わることを願って、今後も活動は続けます。
持続可能な活動のために講演に対して料金を頂くこともありますし、交通費を頂くこともあります。ただ営利を目的に開催している訳ではございませんので、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。